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占星術とアロマをやっている緋彌華(himika)の雑記帳です。
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キリクと魔女
2005年 02月 24日 *
キリクと魔女_b0037498_2215569.jpg

ジブリ作品のひとつである「キリクと魔女」、
先週の日曜にレンタルビデオでやっと観ました。

感想はというと、ドラマチックなものを期待していると
ちょっと肩すかしを食らいそうなくらい
淡々とストーリーが流れていくのですが
でも、主人公のキリクをはじめとした
すべての登場人物のひとつひとつの言葉に
いちいち考えさせられるものを感じた深いお話です。

結論を先に言ってしまうと
大人も子供もぜひ一度は観たらいいなと
お勧めできる内容でした。

で、詳しい感想はネタばれになってしまうので
あとは興味のある人と、このお話を観た人だけ
この下をクリックしてみてくださいね。



「魔女はなぜあんなに意地悪なの?」

そんなキリクの疑問にキリクのおじいさんは

「それは魔女が誰よりも力を持っているから
そして、魔女は苦しんでいるから」

一回観ただけなので、セリフはうる覚えだし
省略してしまっているので
この通りの言葉ではないのですが
意味合い的にはこんなことを
おじいさんはキリクに返しました。

悪いことをする人に対して
あいつは悪いやつだと決めつけるだけでなく
悪いことをする人の心のひだをきちんと感じてあげる…
すごく優しいなと感じたと同時に
とても印象に残ったシーンでした。

もうひとつ印象に残ったのが
キリクが魔女にプロポーズするところ。

いままで自分を殺そうとしていた相手に対して
いくら魔女の心が苦しみから解放されて
変貌を遂げたからといって
簡単に結婚を決められるものなのかと
疑問も残ったのですが
それだけキリクがありのままのいまの相手を
みつめることができる
このときは、いい意味での子供の視線なのかなって
感じました。

こればっかりは経験という名の
偏見を積み重ねてきてしまった私には
できないことだと思いました。

でも、よくよく思い出してみると
私も子供のときは、この人の過去はこうだから
なんて考えはなかったような気がします。
いま、目の前にあるものだけを
純粋に見つめていられたような…。

そういう意味でも
そんな子供のときの純粋さを
思い出すことができたこの映画は
とても後味がよかったです。